ユリイカを読んで
ユリイカミク特集号読みました。面白かったです。期待していた方向と違ったという人も多いかもしれませんが、ユリイカなのでこーなるのはしょうがないかなと思います。内容ですが、大部分は音そのものの話しではなく、キャラクター論としての初音ミクが語られています。

初音ミクというキャラクターはどのように成立しているのか。
初音ミクというキャラクターはどう消費されているのか。
またどのように再生産、再構築させているのか。

みたいな事です。なかなか面白かったのですが、じゃーそんなキャラクター消費の土壌の中で、どんな新しい音楽、新しい表現が生まれるの?って話はイマイチ見えてきませんでした。座談会の中でも、そこら辺をどーにか見つけ出そうとしているんですが、上手くいっていない印象です。ということで、その答えがパッと出る訳ではないのですが、何かの足しになればということで、ユリイカでは余り語られていない楽曲製作者からみた初音ミクを考えてみました。


で、いきなり結論から書きますが、楽曲製作者にとって「初音ミク」は、始めて手にした二次創作の器なんだと思います。二次創作漫画で言うところのオリジナル作品(元ネタ)に近いものだと自分は考えています。

漫画描きの人は、昔から二次創作の器を持っていました。既存の人気作品からキャラクターを借り、世界観を借り、自分の好きな物語を書いています。そして、オリジナル作品という参照文献を知っている読者が沢山います。
これは、表現としてもオタク的な思考としても、とても楽しいことだと思うのですが、同じことを音楽でしようとすると、中々難しい部分があります。それは音楽という表現が漫画やアニメのように、世界観とキャラクターを分割することが出来なかった為だと思います。漫画やアニメを思い浮かべた時、何がストーリーで何がキャラクターなのか、特に考え込まなくてもハッキリと分かりますが、一曲の歌を想像した時、そこに区切りを付けるのは困難です。

何が世界感を作っていているのか、それはメロディーなのか、歌詞なのか、音色なのか、コードなのか。
その中にキャラは存在するのか。さらにネタやギミックは取り出せるのか。

さっぱりです。そして、分割不能な故に二次創作の自由度が大幅に制限されます。

しつこく漫画と比べますが、漫画で二次創作をする場合、大抵はキャラクターを元作品から切り出し自由に動かします。ハッキリとキャラクターだけを切り出せる為に、キャラクターが登場すれば後は二次創作者の思うがままです。極端な話、キャラクターさえも「キャラ(アホ毛とか)」を抑えて置けば好きなように描いていいわけです。それに引き換え音楽で二次創作をしようとしても、元作品のアレンジに留まってしまいます。それ以上のオリジナリティーを出すと、元作品との関係性が保てなくなってしまうからです。

ってところに、初音ミクが登場したんだと思うのです。
しかも漫画で言うオリジナル作品よりも更に進んでいるのが、作品からキャラクターを取り出す必要もなく、キャラクターが端からキャラクターとして立っているという部分です。誤解を恐れず書くと、ミクにさえ歌わしとけば「初音ミク」との関係性を保っていられるのですから、自由度満点です。こんなに都合の良い器はありません。


というのが、自分の思っている、楽曲製作者から見た初音ミクの立ち位置です。当然、初音ミクのキャラクター性なんか気にしていない方もいらっしゃいますし、単純に音源として認識している方もいるでしょうし、リアリティーを持ってミクを愛している方もいるとは思いますが。

そして、そこからどんな新しい音楽が生まれるの?と聞かれても正直思いつきません。
何か生まれればいいなーとは思っています。そんな感じです。長かった。
最後までお付き合いしてくださった方ありがとうございました。もっと更新しよう。。。
2008年12月17日 23:12 | コメント(3)
積本アート
いつ買ったのか、なんで買ったのか、よく分からない本が積まれていき、 机の脇に現代アートが出来上がることが屡あります。 「しばしば」を変換したらエライカッコイイ漢字が出てきてびっくりしましたが、 そんなオブジェは邪魔臭いだけなので、時折ひっぱり出しては読んでいます。 今日、その中から冲方丁さんの「ライトノベルの書き方講座」という本を読みました。 冲方さんの小説を読んだことも無く、なんで買ったのかさっぱり分かりません。

内容はタイトルの通り小説の書き方を紹介する本で、 アイディア出しからプロット製作、最終的に小説を書き上げるまでの流れを追っていて、 なかなか面白かったです。小説作りって天才がどわあああっと創作するものでもなく、 コツコツとした作業なんだなーと、なんだか少し悲しい気持ちにもなりました。 当然、天から降ってくる的な作家さんもいるんでしょうが。

そして「ライトノベル」の書き方ってタイトルが気になったんですが、 どーやら「冲方式ストーリー創作塾」から「冲方丁のライトノベルの書き方講座」 に文庫化の時点でタイトルが変わってるみたいです。 ラノベって分類したほうが売れるって判断なんでしょうね。

んー。ラノベが書きたいってどーゆーことでしょうか。 ミステリーが書きたいでもSFが書きたいでもファンタジーが書きたいでもなく、 ラノベを書きたいんですよね。 ロックでもジャズでもポップスでもなくJ-POPが作りたい、みたいなことですか? よく分からん。

それでも出版社がこーゆータイトルにしたからには、 現にラノベを書きたいって感覚を持つ人がいるんだと思います。 自分がラノベってジャンルを理解出来ていないだけなんだと。 たぶん筒井先生よりラノベを理解出来ていません。
と、ここまできて、ラノベってものを理解しようと思い、この本を買ったんだ。 と気が付きました。答えは一切見えてきませんでしたが。

ちなみに冒頭の現代アートですが、高柳恵里さんという方が本気でやってるのでビックリです。 この方、古雑巾をもさっと置いたオブジェなんかも作っております。 東京都現代美術館で見れるかと思いますので、 暇で暇で今突然人生の終焉を迎えたら、たぶんそれは暇が原因だろうな。 と、思えるぐらい死因が暇な人は是非一度。 それはアートなのか?みたいな糞面白くもない話はどーでもよくて、 展示されている汚い雑巾を眺めるって状況がどーかしてて楽しくなってきます。
2008年10月12日 04:34 | コメント(0)
SX-150コンテスト
SX-150 サウンド&パフォーマンス・コンテスト

なるものが開催されるようです。
DTMマガジンのサイトで知ったのですが、締め切り10月20日って。
既にニコニコに上げてる曲で参加していいもんだろうか。
SX-150タグを見ていると、面白い作品やら面白い改造やら沢山あるのですが、コンテスト出す方はいないのかな?
2008年10月11日 02:41 | コメント(0)
今日のVOCALOID[10/10]
さっそく毎日更新が途切れていますが、サーバーに一切合切繋がらなかったのです。
どーしよーもなかったのです。そして、前回に続けてボカロ曲。

【初音ミク】すこしだけ遠くに【オリジナル曲】

イルミナPさんの曲です。 ポップでキュートだけど膝下ぐらいまで浸かってる感じで遠浅なイメージですか?
自分で言っててもよく分かりませんが素敵な曲です。

そしてこの曲は伸びないのですか? カッコイイけども伸びるわけない曲ってのは当然あるんですが、 この曲とか前回のkousさんとか伸びそうな気がしてならないのですが。 どーしよーもなく、認識がずれてきてるようです。 どんな曲が好んで聴かれるのか本気で分からなくなってきました。
2008年10月10日 02:47 | コメント(0)
今日のVOCALOID[10/07]
【初音ミク】hitori ni narutoiukoto【オリジナル】

久々にボカロ曲。kousさんの新曲です。 凄く爽やかで抜けが良くて気持ち良いんですが、「爽やか」では何か言い足りない重心がかっこええです。 ドラムの打ち込みうめええええと思ったら生ドラらしく、ミク意外全部生なのかな。

となると、ボカロである必然性はあるのか?って悩んできますが、たぶん人間が歌うよりもミクの方がしっくりくる曲なんじゃないかと思います。 こういう生っぽい音の上に、ミクが浮遊してる感じの曲が好きです。 シンセやドラムマシンが、生楽器の代用品ではなくなったように、 同じくボーカロイドも、人間の代用品とは別の物なんだろーなーと最近思います。 そのうち、人間の声は生ボーカルとか呼ぶようになるんでしょうか。

なんて話はどうでもよくて、兎に角かっこええのです。 音楽を聴くのにかっこええ以外の価値観なんてクソミソです。
2008年10月 7日 02:51 | コメント(0)
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